2021を振り返り、新しい時代へ
中国支部 理事長
香畠 譲
猛威を振るう新型コロナウィルスは次々に変異し、私たちの生活を脅かし続けています。マーチングバンドの多くは学校の部活動やクラブ活動のバンドです。学校生活そのものに、大きな制約が加わった上、さらに管楽器を演奏し、近距離での活動もあるマーチングバンドには様々な制約が加わってきました。長引くコロナ禍にあっても目標を失わず、高いモチベーションを維持して努力を重ねたメンバーと我慢強く指導を続けてこられた指導者のみなさん、メンバーを支え続けてくださったご家族に、また、日頃よりマーチング活動にご支援いただく関係者各位に心より感謝申し上げます。
さて、コロナ禍で様々なものが、停滞し・制約を受けることとなりましたが、唯一進化した物があるように思います。オンラインによるWebミーティングのシステムです。学生の皆さんは学校に登校できなくても、オンラインの授業も経験したことでしょう。長い通勤・通学時間を必要としませんし、どこにいても繋がることができるようになりました。ところが、やっぱり対面でないとうまくいかないことが多いのも実感されたことでしょう。音楽もそうです。
動画による大会を小・中学生の部門では2年間行いました。動画では、2年間の各団体の成長も視聴させていただくことができました。しかし、演奏演技しているメンバーは実演の経験をすることなく2年間を過ごした結果、今年度広島グリーンアリーナで実演大会が実施できたなら、小・中学生の部門のメンバーのほとんどが初の経験となるのでしょう。グリーンアリーナでの演奏演技を是非とも成功させたいものです。
また、小学生・中学生の憧れの的である「高校生・大学生のマーチングバンド」には、一層の発展を目指し頂点をめざす活動を繰り広げ、マーチングの新しい時代をつくって欲しいものだと思います。